日々是々日記 原智彦の「手前味噌」

お芝居のこと、お祭りのこと、大須のこと、日々思う事をポツリポツリと書かせていただきます。
[141]寒い朝は。
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    冬は寒い。

    若いうちは冬は寒いものと余り気にもしなかったが、年をとると骨身にこたえる。

    特に朝は冷たい。

    冷たいが、今年の冬の朝は少し楽しい。

    その朝の事を書こう。

     

    朝起きると犬のフンを庭に埋める。

    庭を丁寧に掃く。

    ハーブを摘む。

    メダカの鉢を覗く。

    メダカは直径60cm位の鉢に4つ。

    1鉢に10〜15匹位。

    増えたり減ったり。

     

    春になると1mmに満たない点みたいな赤ちゃんメダカが、

    スッスッスッとせわしなく動くのがわかる。

    その前にお母さんメダカのお腹が膨れるので「もうすぐだな。」とわかる。

    半年くらいで1cm。

    3cmの成人になるのは1年位かかる。

    途中食べられたりして減る。

    死んでゆくのと新しく生まれてくるので大体バランスがとれているようだ。

    60cmの鉢の中には水草2種、巻き貝1種、それにメダカ。

    エサは日に1回バラバラとひとつまみ。

    冬、水草に隠れて姿を出さない寒さの時はエサなし。

    水は替えない、補充のみ。

    水は結構きれい。

    私は飲まないが犬は飲む。

    私の思う所、貝が町の粉塵が積もったヘドロを食べ、フンは水草の肥やしに。

    結構60cmの小宇宙はうまく循環している様だ。

    メダカは「強いな。」と思う。

    「エライな。」と思う。

    実にシンプルに「小ちゃな世界で、やりくり」してる。

     

    庭の営みが終わると、部屋の中で30〜45分原式スリスリストレッチをタラタラ行う。

    最近は脱力100%でなく、胸とお尻の筋力アップを少し加味してる。

    一年程続けて身体の動きがどうなるか試している。

     

    庭とストレッチで1時間。

    それから完全冬支度で庭に出て、コーヒーをゆっくり飲む。

     

     

    30分。

    メモ帳を横に、この30分が意外とイイ。

    部屋の外、特に冬なので冷たい。

    この冷たさが、先のメダカではないが、

    人間以外の世界に身を置く事を私の身体に意識させる。

    気がおおらかになる。

    人間が小ちゃくなる。

    庭の草木が、空飛ぶカラスが、雨が、雪が、暖かい太陽の光が、

    話しかけてくるようだ。

    今抱えている様々な問題点を、

    人間レベルでなくメダカレベルの発想で考える。

    大したことがなんでも事に思える。

    朝日がダイコンの葉を透き通り、燃えるような緑に「うん、よしっ。」と心が沸き立つ。

    最近のお気に入りの色だ。

     

    昨日の朝、空のカラスがやけに騒がしい。

    アチコチから20羽位、乱れ飛ぶ。

    ナニか取り合うのか、ナニか訴えるのか、罵るのか、

    上へ下へ右へ左へ空を舞う。

    目の先を超低空飛行。

    きれいだ。

    「カラスのダンス」だ。

    30秒ほど。

    本当は5秒だったかもしれない。

    白味がかった青い空に黒のカラスが舞う。

    写す暇はない。

    脳内スクリーンの映像をさっそく脇のメモ帳に写す。

    意外とうまく描けた。

     

     

    しかし今日はカラスが庭のダイコンの葉を食べてたな。

    一本一本丁寧に茎だけ残して。

     

     

    「お前、本当はその茎がウマイのだぞ。」と教えたらんといかんな。

    | hara-art | - | 10:32 | comments(0) | - | - |
    [140]やっと会えたね、イノシシ君
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      ドキッとした。

      イノシシだ。

      突然ガサガサっと2匹。

       

      芝居に使う衣装や道具を置いてある私の山の家へ荷物を取りに来た。

      一人だし、寒いしで、さっと荷物を車に積んで帰るばかりにして、

      ノンビリあったかい冬の陽にまみれていた昨日の事。

       

      「お、イノシシだ。」

      ベランダから少し離れた、かつて段々畑だった所を、

      確たる足取りでゆっくりと、とつとつと横切ってゆく。

      山に来るようになって20年くらい経つが、初めて間近での対面。

       

      「ようやく会えた。」

       

      一瞬時が止まる。

      20年来の切ない想いが胸の内を流れゆく。

      貴方(イノシシ)の居ることは分かっていてもその姿は中々拝見できず。

      「山イモ」を掘り出したであろう乱暴な穴ボコの数々。

      「タケノコ」を押し倒し折れ口をかじるだけの贅沢な食べ方に呆れ、

      類類と横たわる多くの無残な姿とまだ暖かい糞の山に、

      「あ〜やられた、一足遅かった〜。」と嘆いたり、

      夜の繁みの荒々しい鼻息。

      ガサガサと逃げ去る音。

      …嗚呼…

      残り香というか、気配ばかりの思わせ者と言うか、

      近くて遠い貴方にこうしてようやく会えたのだ。

       

      嬉しさに、「オイ、これ食え。」とほうばっていた握り飯を投げようと思ったがやめた。

      逃げられたらやばい。

      見つかっても照れる。

      やがて土手の上の方へ消えたと思ったら、

      少したってドッドッドッ、2匹が大慌てで走り去った。

      土手の上には私の車が止めてある。

      それにこの地区は、数年おきに禁猟区でなくなり、地元の猟師達の人気スポットで、

      私の山の家の前にも軽トラで来て狩りの作戦を立てていた事もある所だ。

      たぶんそれに遭遇して、

      「やばい!人だ!」「撃たれる!」「貴方(もしくはお前)逃げよ!」と、

      元来た方へ逃げ去ったに違いない。

       

      芝居の一場面のよう、たぶん私の口は半分開いていただろう。

      リアルな名演技。

      彼らは私の存在は知らない。

      故に、客の目は意識していない。

      「うーん、自然体。」

      お腹の中の芸の虫がつぶやく。

      登場してから消え去るまでの彼等の様は私の脳内スクリーンに動画で残った。

       

      たしか来る時、先の一匹は迷いなくタッタッタッと一点へ向かうがごとく、

      ちょっと間を置いてもう一匹がガサ、ガサ、ガサ、と首を少し振りながら窺う様に。

      探しものがある様だったな…。

      去る時は2人じゃない2匹は身体寄せ合う様だったな…。

      あの2匹どんな関係なんだろう、親子か、夫婦か、友人か…。

      だとしたら逃げ去る場面の音は…。

      例えば弥次さん喜多さんみたいな極楽トンボみたいな2匹だったら「津軽三味線」みたいな息せき切って転げる音か。

      例えば道ならぬ恋の2匹だったらオレは断然「天城越え」だな…。

      なんて馬鹿な妄想タイム。

       

      この20年の間に、カモシカ、アライグマ、ウサギ、リス、キジには会えた。

      イノシシは川原で拾った頭蓋骨だけだったのでやっと会えてウレシイ。

      ウレシイ「お山へ荷物取りに参る」でした。

      今年の前半、3ヶ所で公演する「姥捨」作品作りの足しにします。

      山のイノシシ君、ありがとう。

       

      追記

      今回の名場面は写真ではなく現場ですぐスケッチで残したので、

      ハズカシイけど披露します。

       

       

      | hara-art | - | 10:19 | comments(0) | - | - |
      [139]17年ぶりの風邪
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        ビックリ、17年ぶりに「風邪」ひいた。

        前のときはスーパー一座時代、2000年12月「師走歌舞伎」の真っ最中、

        昼夜2回公演、昼頃から常ならぬ体調。

        自分が自分でない感じ。

        頼りない身体の軸。

        夜公演が終わって近所の医者へ。

        「あかんわ、原さん。肺炎になりかかっとる。」

        即入院点滴。

        3日間病院のベッドから向かいの大須演芸場へ「通演」。

        出し物は「自雷也豪傑物語」。

        ガマの妖術を使った痛快な大活劇。

        私は主役の自雷也。

        劇中4人の女性に言い寄られるイイ男。

        もちろん顔は白塗り。

        「通演中」いつもの顔で演ったら演出の岩田さんから、

        「原、顔、青っぽいぞ。」と一言。

        いつもと一緒なのに血の気の失せた青白さが化粧の上まで透けているのかと妙に感心。

        常より多めに砥粉を入れた。

        以後亡霊のメイクは下地にドーランで青のぼかしを入れ、

        上へ白のおしろいを塗り、顔の奥より青みが滲み出てより凄みが増した。

        風邪をひいて得した思い出。

         

        これ以前風邪の記憶はない私にとって今回は貴重な体験だった。

        風邪かな、と思って2日、

        ひいたな、と思って4日、

        終わりかな、と思って2日。

        合わせて8日、「常ならぬ体調」が続いた。

        で、この「常ならぬ体調」とはなんぞやと言うと、

        「芯がない」(身体がカステラスポンジ状態)。

         

        17年ぶりに熱を計ろうとしたら体温計がない。

        で買ってきて計ると熱は大したことないけど、何か変。

        右と左の脇で0.5度も違う。

        あれ、そんなに?と計り直す。

        今度は最初と違う。

        あれ、おっかしいな、とどんどん計る。

        毎回0.2〜0.7度くらい違う。

        プチ立腹しながら説明書を読む。

        また字が細かい。

        目を細めながら読む。

         

        正確な体温を計るには本当は10分かかる。

        でも15秒計れば9分45秒で上がる分は予測出来るので、サバ読んで報告します。

         

        という事らしい。

        いくら早くてもこれでは患者を不安にさせるだけではないか。

        うーん、困ったものだ。

         

        世の中どんどん「新しい物はイイ物だ」信仰が幅を利かせて、

        より安くより早くより便利にと物が溢れている。

        多すぎて選べなくなっている。

        結果ニセ物とニセ情報の氾濫、そしてエセ人間の大量発生。

        疲れる世の中だ。

        …素人に必要なのは大体の体温でいいのに、ナニをそんなに頑張って新商品を開発しているのか私にはわからない。…

         

        私は古くなったものを買い換える時、デジタルよりアナログ。

        手触り、肌触り、目ざわり、聞きざわり出来るものに変えよう。

        疲れるものはやめようと思っている。

         

        | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 15:33 | comments(0) | - | - |
        [138]100人HAIKAI
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          「HAIKAI」というパフォーマンスを今年大掛かりに5月、10月と二回行う。

          場所もテーマも別に。

          「HAIKAI」とは「俳諧」と「徘徊」をかけ合わせている。

          いつでもどこでも一瞬にして辺りの風景に入り込む。

          具体的には、超ユックリ歩行、行為を行う。

           

          20年前、友人の展覧会で、

          「展覧会の客」という私にしてはちょっと思わせぶりな辛気臭いパフォーマンスを行ったのが始まり。

          「何か音があった方がイイかな。」ってかけたのが映画「ベルリン天使の詩」のサントラ盤。

          このトムウェイツの音がモノスゴク良かったので、

          モノスゴイ体験をした。

           

          ートリップしちゃった=入り込んじゃったー

           

          何に入りこんだかと問われても明確に答えられない。

          あえて言えば「同化」。

          いい作品に会うと自然に身体が動き出す。

          身体が喜んでいる実感。

          喜んでいるので疲れない。

          いい作品や音楽に会うと60分位はいける。

           

          入口から入って会場を一巡りして去る。

          ナニも決めない。

          ナメクジになった様に会場をゆっくり移動。

          一点一点作品を舐める様に味わって去っていく。

           

          5年間程「展覧会の客」スタイルの「HAIKAI」シリーズの後、

          ゆるやかに天下御免、神出鬼没、勝手自在の今の「HAIKAI」に至る。

           

          A男 今日のケイコ どうだった ちがった

           

          B男 うん 初めてだったけどなんかめくれたつうか そんな感じ

          なんだろうね ちがったな いつもと

          車の音や人の声 町が吐き出す音がさ メチャ耳に入ってくるの

          あれ いつもこんな音聞いとるのかなー って感じ 

          それがメチャおもしろいし

           

          A男 あー俺言っていい 昨日さ 原さんの抜きゲイコの時

          お前やりたいことやれよ やりたいことって言われた時

          ずーっと最中考えて ずーっとやりたいことってなんだ 

          結局ないんじゃないかって 自分惨めじゃん 音なんか入らんかったわ

           

          B男 メッチャ入ったわ 車の音で車の気持ちがわかるんだわ

          そのうち 見えん信号まで見えてくるんだて おっそろしいだろ

          タイヤの軋む音が他人事でなくなってくるだて いっかんなー

           

          A男 ……

           

          もし「HAIKAI」の場面が芝居の中で使われたら、

          ケイコ後のセリフはこんなかもしれない。

           

          只今この100人「HAIKAI」出演者募集中。

          誰でも出来る簡単明瞭しかし奥が深い。

          まずは説明会へお越しください。

           

          ■パフォーマンス日程■
          vol.1 5月某日 豊田市 橋の下世界音楽祭 【ナミエ(仮)】
          vol.2 10月1日 名古屋市内 【エエジャナイカ】

          ■説明会■
          豊田:2月8日(水) 19:00〜21:00
          橋ノ下舎 <豊田市西町2-8 コンテンツニシマチ2F>
          名古屋:2月17日(金) 19:00〜21:00
          大須コミュニティーセンター 5F 大会議室 <名古屋市中区大須3丁目38-9>
          *動きやすい服装でお越しください。
          *説明会に来られない方は、下記お問合わせ先にご連絡ください。

          ■応募資格■
          説明会の話および、プチ体験して、おもしろそうだったらどなたでも参加できます。
          誰でもでき、簡単明瞭。しかし奥が深い。
          参加するかどうかは「説明会」を聞いてから決めてください。それでも迷う方は、ワークショップに参加してからでも結構です。

          経験不問・予約も不要。まずは「説明会」へお越しください。

          「ケイコの仕方」
          週1回×3ヶ月
          脱力体操→股割り→スリ足→HAIKAI<魂の歩行>
          体力をつけることより、体の力をヌクことを大事にします。
          演劇・ダンス・パフォーマンス、初めての方大歓迎です。
          日本の伝統、歌舞伎歴40年の原智彦が直接マンツーマンで接します。

          ■お問合わせ■
          080-4229-4424
          yoyaku_haraproject@yahoo.co.jp

           

          | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 22:42 | comments(0) | - | - |
          [137]町の小っちゃな庭
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            今、庭にハマっている。

            マンション住まいだけど小っちゃな庭がある。

            果樹と野菜が主。

            年間収量はけっこうある。

             

             

            イチジク、カキ、ユズ、キンカン、ナツメ、ユスラ、フィージョア(南国の癖になる味の不思議な果物)。

            葉っぱ色々、キュウリ、ダイコン、ミニトマト、ピーマン、ナス、十六ササゲ、エンドウマメ系等。

            特にキュウリ、十六ササゲ、ナツメは大量に採れるので半分は近所におすそわけ。

            十五坪程だが思いのほか採れる。

            ネギ、シソ、ハーブ等は薬味としてありがたい。

            今はダイコン、青菜。ユズ、キンカンは終わりがけ。

             

            私は山の生まれなので、土や草木に馴染みが深い。

            ここ一年、芝居づくりにかつてなく専念したのでその反動か、庭にいる時間が長い。

            ぼーっと気が休まる。

            どだい絵を書いたり芝居やったり、文化芸術なんてものは変態の行為であるから、

            「気」を普通に戻すひとときがいるだろう。

             

            そんな庭に朝の一時、鳥がよく来る。

            大須の町を上空より眺めて暮らす彼らからすると、

            私の小さな庭は餌場として上位にあるらしくよく飛来する。

            カラス、ヒヨドリ、メジロ、スズメみたいな鳥。

            以上4種、たまにハト。

            体外ペアで片方が先に来てしばらくチュンチュンカアカアした後にもう一匹が来る。

            しばらくチュンチュン飛び回って(視察して)どこかに飛び去る時もあれば、

            食事をしだすときもある。

            何を基準に「いただきます」するのかよく分からぬ。

             

            イチジクの場合、「あーそろそろだな、もう一日置くか」、

            で翌朝、「あ〜やられた」となる。

            よく食べごろが分かるなと感心する。

            イチジクをついばむのはヒヨドリ。

            歯型というかくちばし型で分かる。

            一個丸ごとは食べない10分の1位ちょっちょとついばんである。

            私は残りを食べる。

            キンカンもほんのたまにつつき跡。

             

            ところが一週間ほど前、やにわに全量の半分位がやられた。

            廻りに種が飛散している。

            どうやらカラスだ。

            「ええい、にっくきカラスめ。」

            カラスはでかい。

            羽を広げると90cm位はある。

            でっかいくちばしから種をプップップと所構わず吐き散らしている姿を思い浮かべると、

            愛すべく悪役の歌舞伎役者、

            濡れた黒羽織の似合う「定九郎」の様でいいなと思う。

            が、私はすぐさま残りのキンカン、黄色いものを全部摘み取った。

            残したのは「これは苦いぞ。」と思える青いもの5個。

            何もこうまでしなくても、とさもしい私の心根が恥ずかしい。

             

            寒い冬の一時だけ、こんな町の一角でも大自然の生命のやりとりが垣間見れる。

             

            メジロがツバキ、サザンカの花びらを食べ散らかす。

            ハラハラと散る赤い花びら、緑のメジロとダンス踊る様。

            いいなとうなる。

             

            少し前、寒い日が続き2日ほど雪が舞った。

             

             

            雪の積もった庭でお茶をすすりながら雪の舞うのをじっと眺めていた。

            町は昼なのにシーンとしている。

            ビルの隙間を吹き抜ける雪。

            上へ下へ意思があるのか雪の舞、雪のダンス。

            随分長く庭にいたのに手は冷たくなかった。

             

            今年、私の一番の芝居「姥捨」を数か所で行う。

            二年前に演ったばかりだ。

            なのに今また「ババ」を演じる。

            何が私を突き動かすのか。

            何かが無くなり何かが生まれる。

            雪の舞がナニか私に囁いてくれたようだ。

             

            最近町の小っちゃな庭にいる時間は長い。

            気づかなかった美しいものをいっぱい見せてくれる。

             

            4度目の「姥捨」再再々演。

            今度はナニが見えるのだろう。

            | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 21:54 | comments(0) | - | - |
            [136]ゴーゴーラストダンス!
            0

              10ヶ月ぶりのブログの原稿だ。

              何事も行き当たりばったり、気分屋、オモシロイ事から手を付ける私。

              昨年は「作品作り」「役者作り」に没頭。

               

              脳が文字を書く余裕を与えなかったというか、

              加齢による脳の出力ダウンは否めないので、

              小さくなってゆく脳の優先順位が「芝居の現場」で働くことを一番としていたに違いない。

               

              昨年は「芝居小屋」そのものを作ったり(橋の下歌舞伎)、

              手作りの「灯り」で公演したり(さんせう太夫)と、

              ゼロからの芝居作りに夢中でした。

               

              もうひとつ、芝居で大事なのは役者、

              「見物」に値するオモシロイ役者、

              動物園の動物と同じくらい「オーラ」を発する役者です。

              で、昨年と今年は集中的に役者として必要な技術と身体を手に入れるケイコを週2日。

              歌舞伎メイク、ツケ等の技術、身体の中心点を体感し、動物と同じ様に美しく振る舞える身体作り。

              土日は公演用のケイコ。

              これで週4日。

              残り3日はマンツーマンケイコ。

              一対一の真剣「抜きゲイコ」。

              これが効く。濃い。

              土日の全体ケイコではどうしてもアンサンブル(気持ちのキャッチボール)が主になり、

              「役者能力引き出しケイコ」は手薄になる。

              それで残りの3日が「抜きゲイコ」となるのだ。

               

              希望者のみ、4人まで。

              役者力アップの秘訣は「役者本人が欲しがること」を教えること。

              本人が欲しくないものはナニを教えても見に付かない。

               

              …人は他人の型(気持ち)には絶対当てはまらない、

              人は他人の気持ちは絶対わからない、

              本人の事は本人しかわからない。…

               

              であるから、本人が欲しがれば半分は手に入れたも同然、

              残り半分を埋める方法をいくつか教えるのである。

              そのいくつかを試し、「本人の得心したもの」に出会える手助けをするのが私の役目である。

               

              幸いにして私は「?」を解くのが小さい頃から物凄く好きなせいか、

              俗に言う「芸の引き出し」がすごく多い(と一人勝手に思い込んでいる)ので、

              「欲しいもの」をいくつか演ってみせ、マネさせる、検証する。

              例えばセリフの場合は録音して聞かせる。

              何度も何度も何度も何度も…。

              そのうち「ヘタな鉄砲、数撃ちゃ当たる」で、

              本人の得心するものにぶち当たる。

              モノスゴクウレシイ一瞬である。

               

              「役者力」とはこの「ヘタな鉄砲」を何回撃てるか、その回数なのだ。

              ケイコの後、私の口から出るのは「回数だよ、回数。」

              演れば必ず出来る。

               

              私のケイコは必ず「本息」で演ってみせる。

              相手に「マネしたい」と思わせなければダメ、誰もマネしない。

              まして、100回500回と続けられない。

              必死で全力で演る。

               

              皆仕事を終えて7時位に来る。

              冬の余程の寒さでない限り、高架下でのケイコは続けてきた。

              3時間。4人相手。

              ヘトヘトである。

              時によって「茶するか!」って話し込む。

              力を出し切った後は身体が真っ直ぐ、正直者になる。

              なぜか座がケラケラはじける、コッケイ話が行き交う。

               

              私70歳を越えたし、いよいよ流行りのシューカツ。

              ゴーゴーラストダンス!と、

              全身振り振りの芝居づくしの一年でありました。

              週7日のケイコを終えて帰ると、食って風呂入って寝るのが精一杯。

              とてもとても文字を書く、言葉をひねり出す力はなく。

              書かねば書かねばと気は急くとも瞼は落ちる。

              気がつけば朝、の連続。

               

              一年間、奮闘の甲斐あって役者たちも随分とたくましくなり楽しい一年だった。

              そのおかげかこうして少し余裕ができ、

              一年ぶりのブログが書けて嬉しいです。

              これからも長ーいお付き合い、よろしくお願いいたします。

               

              | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 14:20 | comments(0) | - | - |
              第39回 大須大道町人祭 にて「鈴ヶ森」を上演します。
              0

                第39回 大須大道町人祭
                ハラプロジェクトはスーパーコミック歌舞伎「鈴ヶ森」を上演します。
                場所はお馴染み大光院。

                ...

                スーパーコミック歌舞伎『鈴ヶ森』

                構成、演出:原智彦  
                出演:ハラプロジェクト

                古典歌舞伎のうちでも最もコッケイな雲助共の立廻りがオモシロイ。又、大胆不敵な美少年・白井権八と男の中の男一匹とうたわれた侠客・幡随長兵衛の出会い。二人の名調子のセリフも見逃せない。

                10月15日(土)
                13:00〜14:00 15:20〜16:20
                10月16日(日)
                11:40〜12:40 15:20〜16:20

                http://www.ohsu-gei.net

                | hara-art | - | 01:05 | comments(0) | - | - |
                ハラプロジェクト「HAIKAI劇場〔善悪〕さんせう太夫」
                0
                  ハラプロジェクト「HAIKAI劇場〔善悪〕さんせう太夫」
                  @七ツ寺共同スタジオ 
                  2016年11月18日(金)〜26日(土)
                  構成・演出 原智彦(原作 中世説教節より)
                  クライマックス劇中歌提供 遠藤ミチロウ
                  出演 ハラプロジェクト
                  【公演日程】
                  11月18日(金)夜公演 19時開演
                  11月19日(土)昼公演 14時開演 夜公演 19時開演 
                  11月20日(日)昼公演 14時開演
                  11月21日(月)夜公演 19時開演 
                  11月22日(火)夜公演 19時開演
                  11月23日(祝)昼公演 14時開演 
                  11月24日(木)夜公演 19時開演
                  11月25日(金)夜公演 19時開演 
                  11月26日(土)昼公演 13時開演 
                  ※開場は開演時間の30分前です。
                  ※雨天等やむをえない場合は劇場内のみのバージョンとなります。
                   
                  【チケット】日時指定・全席自由
                  一般:前売3,000円/当日3,500円
                  学生:2,500円(予約のみ)〔入場時に学生証をご提示下さい〕
                  ・料金は当日受付にてお支払いください。
                  ・小学校入学前のお子様はご遠慮いただいています。
                  ★チケット受付開始10月17日(月)★
                  【チケット取扱い】
                  ☆CoRichチケット
                  → https://ticket.corich.jp/apply/76659/
                    ※PC・携帯から予約できます 
                  ☆ハラプロジェクト(電話予約)
                  → 080-4229-4424(受付時間15時から20時まで)
                   
                  【出演】
                  さんせう太夫:原智彦
                  太郎:板倉利幸 次郎:mini-oni 三郎:今藤敦夫
                  つし王(少年):藤井朋子 つし王(成人):平野奈津美 
                  安寿:渡辺泉・磯和真帆
                  人買・乞食・廻国聖・散所民・帝・大臣・公家・観音様・稚児若象・阿闍梨 
                  マユズミヨシズミ 脇山康貴 江渡英雄 高瀬誠 
                  加ト大 ムラセマサノリ 渡辺満代 進智恵子 
                  さやPINK 下村まこ 松井美奈枝 三宅未央
                  新美清彦 加藤季衣
                  ギリヤッコ・A/A2C(傀儡師) 森川アオイ(観劇ガイド嬢)
                  パンク説教師:ボグリ坊主(全日生演奏)
                   
                  【スタッフ】   
                  構成・演出・脚本:原智彦
                  衣装:丹羽愛弓
                  美術・題字:西島一洋
                  竹あかり:川渕皓平
                  舞台:永澤こうじ しげちょい
                  小道具 新美清彦 
                  その他もろもろ:KID方式
                  制作:ハラプロジェクト
                  後援:大須商店街連盟
                  協力:得三/シネマテーク/シネマスコーレ/K・Dハポン 
                  大須HAIKAI劇場制作委員会
                  | hara-art | - | 11:47 | comments(0) | - | - |
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