日々是々日記 原智彦の「手前味噌」

お芝居のこと、お祭りのこと、大須のこと、日々思う事をポツリポツリと書かせていただきます。
<< [128]木の涙 | main | [131]前へ前へ…。 >>
[129]「橋の下歌舞伎」誕生
0
    「橋の下歌舞伎」誕生。
    「念願の」というより「やっぱり」と言ったほうがピタッとくる。
    随分と色々な場所で芝居を演ってきた。
    森の中、田んぼ、屋根の上、民家の中庭、農村歌舞伎の小屋、ストリップ小屋、
    スーパーの駐車場、競艇場、浜辺で海をバックに…きりがない。
    もちろん普通の劇場でもやる。

    私の芝居作りの流儀は、第一に「演る場の力」を大切にすること。
    客と演者が一体となって「ミコシ」を担ぐ。
    この楽しさこそ、演劇のメインディッシュなのだ。
    小屋の持つ力は本当に大切である。

    私の40年の芝居歴で20年続けた「大須師走歌舞伎」。
    大須演芸場を江戸の歌舞伎小屋に大変身させ、赤提灯に桟敷席、飲食自由の気楽な見物。
    まさに客席舞台一体となった祝祭劇の祭り場だった。
    20年間続けられたのは、楽しく気楽に芝居見物できる小屋を演出した事が大きいと思う。
    芝居見学ではなく、客が主役の「見物」できる場の力なのだ。

    歌舞伎は1603年、出雲大社の巫女、阿国の歌舞伎踊りで始まり、400年続いてきた。
    それがどういうわけか、歌舞伎を始めて40年の私が今年の5月、
    「橋の下世界音楽祭」の前祭として、一夜城ならぬ一夜芝居小屋「矢作座」を作り歌舞伎芝居ができる。
    何もない豊田大橋の下に400年続く傾く(かぶく)精神そのままの「橋の下歌舞伎」が誕生。
    というより、ようやく戻ってきたのかもしれない。
    400年前、京の河原で生まれた歌と舞と技が400年後新しい形で生まれる。
    なんにしても、何もない処から何かが生まれる。
    メデタシ、メデタシ。
    | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 08:53 | comments(0) | - | - |









       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031 
    << January 2020 >>
    + RECOMMEND
    + SELECTED ENTRIES
    + RECENT COMMENTS
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE