日々是々日記 原智彦の「手前味噌」

お芝居のこと、お祭りのこと、大須のこと、日々思う事をポツリポツリと書かせていただきます。
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[128]木の涙
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    スゴイものに出会った。
    木が泣いている。
    一、二月は歩道脇の林の枝払いや、老木が強風で倒れる前に切り倒す作業が多い。
    その木は道端の電線にかかるので切られたとみえる。
    地上より1m位のところでY字になっている片方を丸ごとズドンと袈裟斬り。
    傷口は手厚くプラスチック樹脂で覆われている。

     

    なんとその樹脂と切り口の隙間から大量の水がn上がれ落ちているのだ。



    「エ、ナニコレ。」目を疑った。
    遠目に木肌が濡れ光っていたのが、近づくと大量に水が溢れ出ているのだ。

    半端なく大量、ボタボタボタボタ…。
    一秒に一滴くらい。
    緑の苔むした岩肌より一滴一滴湧きてるよう。
    氷河の末で一滴一滴溶け滴るように木肌を濡らし流れ落ちる。
    最初木が泣いていると思ったが、
    間近に寄ってポタポタの音を聞き余りにキレイな水玉と樹皮のからみ合いに見とれているうち、
    センチメンタルな悲しみの涙でなく、たくましく生きる歓喜の涙の様に思えた。
    天然力はスゴイ。
    とどめなく大地から流れ出す「生命のしずく」。
    一週間後にはどうなっているんだろう。
    人も木も切られれば血が出る。
    出血死か傷口が塞ぎ、やがて元に戻るのか。
    久々にたくましい嬉しいものに出会えた。
    後で、「ひとなめしとけばよかった。どんな味がしただろう。」と心残りだった。
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