日々是々日記 原智彦の「手前味噌」

お芝居のこと、お祭りのこと、大須のこと、日々思う事をポツリポツリと書かせていただきます。
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[115]私のオーディション
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    「何回目なんだろう?オーディション…。」
    ハラプロジェクトになって16回目か。

    「来る人拒まず、去る人追わず」「ゼロからの出発」をモットーに、
    一期一会のつもりで一作一作新たな出会いの芝居作り。
    その第一歩が「オーディション」。
    私と出演希望者の試し合い。
    生の言葉の試し合い。

    まず私のやりたい事、私の脳内を映像も交えさらけ出す。
    これで合わない人は帰ってもらう。
    なんとなく私を気に入って面白そうだ、やってみたいと思った人は残ってもらい、
    ケイコの内容、日程など、具体的な話に移る。
    一番の問題はケイコ時間を捻出できるかどうかだ。
    今は皆生活が忙しくて大変みたい。
    昔はもう少しノンビリしてた。
    金は無くとも時間だけは無限にあった。

    人は皆遊び呆けるために生まれたと信じた私は、
    遊び(芝居)に熱中、余った時間でチョコチョコと稼ぐ、週休5日。
    でもそんなに金に困った記憶はない。
    今は「貧乏暇なし」だけど、昔は「貧乏暇あり」だったんだろうな。
    立派な生活力のある人は少しの金で生きていける人で、
    たくさんの金を必要とする人は情けない困った人だと思っていたので、
    週休5日で「のぅのぅ」と芝居三昧であった。
    そんな自分を世間の人はもう少し褒め称えてもよかろうに、などと嘆息していた。
    生意気だったんだね。
    今では「好きなことやっていいね。」などと言われると、
    スミマセンって気持ちになる。

    ーんっ知らぬ間に話が自分の事になった。
    こういう傲慢さは老いのなせる技である。

    ナニをやりたいのか…
    それに対して私はどう答えられるのか。
    丁々発止のやりとりが初めて参加する人30名と行われる。
    色々な視点からの捉え方が顕になる。
    私の脳内を知ってもらうには私の一方的な言葉の集積より、
    即答の受け答えによる一片一片剥がれ顕われる言葉の方が分かり合えると思っている。
    私のオーディションで一番大事な時間だ。
    一対一の公開面談である。

    ここで大切なのは公開の場で個人と個人の本音トークがどこまでできるか。
    本人は勿論、聞いている人が「ああ、あの二人はマジだな。」って思うかが肝心なのだ。

    芝居のケイコはオーディションから始まる。
    私のやりたいのは「本気」でやる芝居のことだ。

    私の芝居に集まってくる人の多くは一般的演劇界の人達と少し違っている。
    私の舞台を見てあの中に入って一緒に汗を流せば自分が変わるのではないか、
    本気の自分に出会えるのではないか、と感じてるのかな。

    人は皆自分のやりたいことをやっている時が一番ウレシイし美しい。
    半年のケイコを経た公演を終えいつも思う。
    「人は皆天才である」と。

    2015年12月19日パンク歌舞伎「ハラ版天守物語」目指して、
    60名の天才共の乗った船の出航だ!
     
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