日々是々日記 原智彦の「手前味噌」

お芝居のこと、お祭りのこと、大須のこと、日々思う事をポツリポツリと書かせていただきます。
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[114]秋草いろいろ
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    週に一度、東山公園、山歩きを続けている。
    草木の世界では四季の移ろいは早い。
    7月梅雨が明け、カーッと暑い太陽に追い立てられ、
    ホッとする木陰にはもう「キノコ」が生えている。

      

    秋だ。
    7月21日、カラッとした草むらに萩と葛を見つけた。


     
    秋の七草と言えばこの他に桔梗、女郎花、撫子、尾花、藤袴。
    この中で萩と桔梗と撫子くらいは大方の人はわかるであろうが、
    他はちょっと「ナニコレ」となりそうだ。

    車で走っていて道端でよく目にするのが葛。
    根のデンプンが「クズモチ」の材料だ。
    ちょっと町を外れた野の道、手のひら大の葉のツル科の植物で、
    蔦のようになんでも覆い尽くす、時には木に絡みつき林をも覆い尽くす勢い、
    日当たりの良いハイウェイの両側に群生している、
    大きい葉に隠れるように紫色の花が葡萄の房みたいに連なってひっそりと咲いている。

    私もながらく「ナニコレ」派だったが20代でそれを知った。
    山菜採りが好きで、というより、自由で貧乏な若者時代、
    飯のおかずとして山菜、キノコ、山芋、筍などはスーパーで食品を買うがごとく野で集めて食していた時代。
    「葛」にも当然心ざわつき色めき立つのだが、根を掘り叩き水で浸し天日で干し、
    粉末状にし、初めて「葛粉」として食材に成ると聞き及んで食べることは諦めた。
    なので、車を走らせながら目にすると「あ、キレイ!」ではなく「あ、ウマソー!」となる。
    しかしその製法を知りながら試みない自分の自堕落さが悔しいので、
    同乗者に「あれ、ナニか知ってる?」と吹聴する自分に虚しくなる事があった。
    私にとって微妙な花。

    「女郎花」
    オミナエシと読む。
    この花は40代に知った。
    名前だけは知っていたが「女郎花」と書いてなんでオミナエシなの?
    口に出したくない秘密の謎だった。
    調べればスグ分かるのだろうが分かりたくない「ナニカ」が40男の胸にあったのだろう。
    ある時、山の友達に「これオミナエシ。」と教えられて、「え、これが。」と絶句した。
    真っ黄色なのだ。
    全身コレ真っ黄色なのだ。
    茎に2m/m位の小ちゃな小粒が線香花火のように爆ぜるごとく飛び跳ねている。
    毒々しいほどポップな黄色、緑の草の中で際立った自己主張。
    日本の花と思えぬ激しさだ。
    嗅ぐと変なニオイ。
    思わず「ナントッ?」疑問符付き納得。
    謎は深まったまま今に至る。

    「尾花」
    漢字そのままに読み解くと、尾に似た花ーススキとよく分かる。

    「藤袴」
    私も知らぬ。まだ見た事がない。
    そのうち思わぬ出会いがあるだろう。

    さて、ハラプロジェクト次回作はパンク歌舞伎「天守物語」だ。
    物語の冒頭、城の天守に住む魔界の侍女達(秋草の名の付く)が、
    白露で秋草を釣る光景から始まる。
    昨日出演者のオーディションがあり30名ほどの人達と面談をした。
    もうすでに30名ほどは決まっているので50〜60名ほどの大きな芝居になりそうだ。
    鏡花特有、訳の分からぬ話、少し変な言葉回し。
    言葉よりケムリのごとく立ち昇る風景、蜃気楼のような。
    60名のケムリの筋、如何様に絡み合うやら…
    楽しみなケイコはもう始まっている。
    | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 08:17 | comments(0) | - | - |









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