永らくのご無沙汰申し訳ありません。
やっとブログに向き合えました。
さすが昨年の公演回数9本はえらかった。
私の年間公演数の最多記録だ。
その忙しい中でも、毎日の朝の庭いじりと体操は欠かさなかった。
朝、目覚めると1〜2時間うつらうつら…。
ベッドの中で昨日のケイコの反省、今後の事など、
ポカリポカリと浮かんで来ることをメモ(しないと最近はすぐ忘れてしまう)。
書いて記録するとかでなく、ポッと浮かんだ思いつきを手で書くという動作が、
いつか具体化していく最初のセレモニーのような気がして結構マメにメモる。
ひと段落すると衣服改め庭へ出る。
寒気で空気がキレイそう。
掃除と草木の手入れ、30分程。
この後、私のオリジナル体操、30〜60分。
日によって長さ、内容は変える。
そして庭の草木を眺めてコーヒータイム。
1日のうちサイコーに「ボー」っとする時、
いちばんのご馳走は日々天気によって刻一刻と変わる草木の色合い。
日差しが斜めの朝、
葉を透き通る緑の明るさ。
…いちばん好き…
生命の美しさを文句なしに実感する。
そんな時、絶対いるのが麦ワラ帽子。
太陽の陽射しが視覚に入ると目がチカチカ、その生命の緑を味わいづらい。
帽子のひさしでガード。
今のは4年使っていい具合に風化してカッコイイ。
私は大好きなゴッホをいつか芝居にしたいと思っていて、
念願叶ったその折にはピッタリの「ゴッホの帽子」と名も付いているのだ。
4年間ほぼ毎日かぶったり取ったり、その度に前頭部の上端をひょいと右手でつかむ。
それでその部分が擦れて穴が空いている。
両サイドは作業の加減で擦れ落ちて無い。
右手側が多いのは、
手を伸ばしての作業(ナツメの実をもいだり、きゅうり、ささげなどの手入れ、収穫はかなり無理して右手を上へ伸ばす。)で、
ひさしに強く右腕が当たり擦れているのだなと思われる。
最近はこの帽子の形の変容がとても気になる。
じっと見ていると「毎日の事は恐ろしい、正直だ。真実、重みがあるな。」と感じる。
今年は私6回目の「戌年」。
老いを感じてから3年、朝の体操を欠かさない。
毎日の事は正直だ。
ほんの少しの心身の変化を教えてくれる。
芝居の演技とは、この帽子みたいに年を経て変化してゆく自分の心身に正直になれるか否か。
私の心身がどれくらい解放、自在に操れるかはこれからだ。
表現者として「楽しい盛り」が来ることを願う。
昨年を振り返り、改めて「全身全霊芝居」。
あの麦ワラ帽子同様、スレテコスレテ、無くなるまで続けたいと思います。