日々是々日記 原智彦の「手前味噌」

お芝居のこと、お祭りのこと、大須のこと、日々思う事をポツリポツリと書かせていただきます。
[144]ダリ旅 vol.1
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    危なかった。

     

    先月一週間ほど「サルバドール・ダリ」に会いにスペインへ行ってきた。

    会うと言っても、もうこの世にイナイ人なので彼の住んでいた家と、

    彼自身の手による彼の美術館を訪ねた。

     

    若い頃は余り惹かれなかったダリだったが、

    昨年暮れ、東京国立新美術館の「ダリ展」を観て、

    彼を急に知りたくなった。

     

    本年2017年は、20年来の私のパフォーマンス「HAIKAI」を4本立て続けに行う。

    昨年11月、「さんせう太夫」が終わると同時に、

    今年の「HAIKAI」に向けてスイッチがパチっと入る。

    HAIKAI中、私の脳内はダリの絵にある溶けた時計みたいに、

    時間が「タラーーーーン」と伸びていく感じになる。

    現実がハガレ落ち、得体のしれぬ普段とは違う自分になる。

    それがダリの絵の中の人物のようなのだ。

     

    そういう訳で、急にダリに会いたくなり、

    地中海フランス国境近くのポルト・リガト、何もない入江に建つ、

    最愛の妻「ガラ」と暮らし仕事をした、

    たぶん最も幸せな時を過ごしたであろう、ダリの「脳内ジオラマ」みたいな家と、

     

    彼の生まれたカルダスの「ダリ劇場美術館」(1974年彼70歳の時開館)、

    かつて劇場だった、ダリ自身の手によって作られたダリ王国のような建物を訪れた。

     

    ピンポイントの目的でピンポイントの場所を訪れ、

    ダリに会えはしないけれど、「モノ作りのオモシロサ」「モノ作りに熱中する楽しさ」、

    ビシバシと伝わってきました。

    願わくば私もあんな風に芝居作りに挑みたいと思う。

    空の長旅は疲れたけど、

    「イイゾイイゾ、ワカルワカル、ソーダソーダ」の連続でした。

     

    あ、そうだ!

    文の最初に「危なかった」と書いた。

    今回の旅は格安にして「ダリゆかりの地を巡る7日間の旅」という、

    私にしては願ったり叶ったりの嬉しいツアーだったんだけど、

    その旅行会社が「テルミクラブ」。

    帰国して一週間後、ニュースで倒産を知ってビックリ。

    いいホテル、うまい食事、親切なガイドといたれりつくせりの良い旅だったので、

    なおさら「エッ!」だった。

    ひょっとしたら現地でオロオロする所だったかも知れぬ。

    ダリの脳内には迷い込みたいが、地球の反対側で迷うのは嬉しくない。

     

    ダリの旅は「危なかった」で終わり、ダリのイタズラだったのかも知れぬ。

    | hara-art | - | 11:58 | comments(0) | - | - |
    [143]モザイクとミステリ
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      言い方は変だけど、ちゃんとしたホールでの公演は何時以来だろう。

      思い出せない。

      役者として出演したことはあるが、私の芝居としては永らくない。

      私の芝居は演る場の力が大切、作品に合うオモシロイ空間を作れる所を選ぶ。

      既存の小屋としては大須演芸場、名古屋能楽堂、七ツ寺共同スタジオ、KDハポン始め、

      本当に色々な所で演ってきた。

      〇〇劇場、〇〇ホールと名の付く所は少ない。

       

      であるので、3月5日「多治見市笠原中央公民館」の「姥捨」公演は本当に久しぶりのホール公演だ。

      650席の中ホール。

      デカすぎる…。

       

      「姥捨」初演はKDハポン〈鶴舞中央線高架下のライブハウス〉畳3枚極小の舞台だった。

      50倍の広さのこの舞台、どう料理するか。

      ここは40年間、世界を股に磨き上げた私の腕の見せどころ。

      結果は上々、予想を超えたお客さんに喜んでもらえたし、

      館の皆様とのスタッフワークも気持ち良くはかどり、

      なにより私共ハラプロ内のコンビネーションも良かった。

       

      今年は「姥捨」、「ベニスの商人」、パフォーマンス「HAIKAI」と、

      合わせて8ヶ所での公演、まずまずの滑り出しでした。

       

      ここ笠原は戦後モザイクタイルの一大産地で大変栄えたが、

      世の移ろいにつれ今は随分と静かだ。

      が昨年、消え行くモザイクタイルを憂えた人達の力で、

      全国の解体される住宅の風呂、台所の流し、トイレ、銭湯のモザイク絵など、

      全国から集めたモザイクタイルのミュージアムができ、

      今日最も行ってみたいミュージアムのひとつになった。

      皆さんも是非言ってみてください。

      山を真っ二つに割った様なおもしろい建物。

      ビックリです、オススメします。

       

       

      公演終了後、少し町をブラブラ。

      私は知らない町をブラブラが好きだ。

      「アレ、ヤッテルカナ〜。」近くまで行って中が明るい、

      「アーヤッテルンダ〜」となる喫茶店。

      時間がないので入るのはやめたが「コーヒーごはん」と大書された食堂、気になる。

      (コーヒーごはんってなんだろう、なんの説明もない。ここ笠原では当たり前のごはんなのか。)

      次来る時は是非味わいたい。

      店のアピール度が少ない。

      皆知ってるので宣伝など意味ないのだろう。

      「ノンキな町」好きだなあ。と話しながらの帰り道。

      と?あれ、さっき来る時は「エリ」という喫茶店だったのに、

      帰る時は「リカ」になっている。

      ??

      ミステリ発生。

      よく調べた結果わかった。

      本当の店名は「エリカ」である事。

      3文字のうち一番左側の看板が一個取れてなくなっている事。

      たぶん、どちらから見ても、エ・リ・カと読める様作られたものが、

      今では同じ喫茶店でも来る方向によって違う名の喫茶店になる「ミステリーカフェ」となっているのだ。

      取れた箇所を見るとだいぶ前に取れたものと思われる。

      ナントおおらかな。

      小さいことにこだわらない懐の深さに驚かされる。

      思わずほっぺたが緩む。

      仲良くなりたい町だな。

      また呼んでくれるとイイな。

       

       

       

      | hara-art | - | 11:43 | comments(0) | - | - |
      [143]モザイクとミステリ
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        言い方は変だけど、ちゃんとしたホールでの公演は何時以来だろう。

        思い出せない。

        役者として出演したことはあるが、私の芝居としては永らくない。

        私の芝居は演る場の力が大切、作品に合うオモシロイ空間を作れる所を選ぶ。

        既存の小屋としては大須演芸場、名古屋能楽堂、七ツ寺共同スタジオ、KDハポン始め、

        本当に色々な所で演ってきた。

        〇〇劇場、〇〇ホールと名の付く所は少ない。

         

        であるので、3月5日「多治見市笠原中央公民館」の「姥捨」公演は本当に久しぶりのホール公演だ。

        650席の中ホール。

        デカすぎる…。

         

        「姥捨」初演はKDハポン〈鶴舞中央線高架下のライブハウス〉畳3枚極小の舞台だった。

        50倍の広さのこの舞台、どう料理するか。

        ここは40年間、世界を股に磨き上げた私の腕の見せどころ。

        結果は上々、予想を超えたお客さんに喜んでもらえたし、

        館の皆様とのスタッフワークも気持ち良くはかどり、

        なにより私共ハラプロ内のコンビネーションも良かった。

         

        今年は「姥捨」、「ベニスの商人」、パフォーマンス「HAIKAI」と、

        合わせて8ヶ所での公演、まずまずの滑り出しでした。

         

        ここ笠原は戦後モザイクタイルの一大産地で大変栄えたが、

        世の移ろいにつれ今は随分と静かだ。

        が昨年、消え行くモザイクタイルを憂えた人達の力で、

        全国の解体される住宅の風呂、台所の流し、トイレ、銭湯のモザイク絵など、

        全国から集めたモザイクタイルのミュージアムができ、

        今日最も行ってみたいミュージアムのひとつになった。

        皆さんも是非言ってみてください。

        山を真っ二つに割った様なおもしろい建物。

        ビックリです、オススメします。

         

         

        公演終了後、少し町をブラブラ。

        私は知らない町をブラブラが好きだ。

        「アレ、ヤッテルカナ〜。」近くまで行って中が明るい、

        「アーヤッテルンダ〜」となる喫茶店。

        時間がないので入るのはやめたが「コーヒーごはん」と大書された食堂、気になる。

        (コーヒーごはんってなんだろう、なんの説明もない。ここ笠原では当たり前のごはんなのか。)

        次来る時は是非味わいたい。

        店のアピール度が少ない。

        皆知ってるので宣伝など意味ないのだろう。

        「ノンキな町」好きだなあ。と話しながらの帰り道。

        と?あれ、さっき来る時は「エリ」という喫茶店だったのに、

        帰る時は「リカ」になっている。

        ??

        ミステリ発生。

        よく調べた結果わかった。

        本当の店名は「エリカ」である事。

        3文字のうち一番左側の看板が一個取れてなくなっている事。

        たぶん、どちらから見ても、エ・リ・カと読める様作られたものが、

        今では同じ喫茶店でも来る方向によって違う名の喫茶店になる「ミステリーカフェ」となっているのだ。

        取れた箇所を見るとだいぶ前に取れたものと思われる。

        ナントおおらかな。

        小さいことにこだわらない懐の深さに驚かされる。

        思わずほっぺたが緩む。

        仲良くなりたい町だな。

        また呼んでくれるとイイな。

         

         

         

        | hara-art | - | 11:43 | comments(0) | - | - |
        [142]ハト、ありがとう。
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          寒暖の差が激しい。

          「寒の戻り」なんて言葉、普段使わないがそんな言葉がぴったり。

          イヤな言葉ではない。

          すぐ先の春が手の届く事を疑わない心の余裕言わせるのだ。

          「そう簡単にゆるんじゃダメだぞ、まだまだ。」と頬を緩めて厳しい口元。

          先の明るいワクワク感、春を寿ぐ言葉なのだ。

           

          ここ数日庭先で異変が起きている。

          めったに来ないハトが来る。

          しかも菜っ葉や何かエサになりそうなものをついばむわけでもない。

          ナツメの木の先っぽ極細の小枝、春になれば全部落ちてしまう松葉くらいの枯れ枝をくわえて、

          くいっと首をひねり、もぎ取りついっと飛び去る。

          しばらくすると又来る。

          何度も繰り返す。

          近くで巣を作るつもりらしい。

          芽吹きや、蕾のふくらみではなく、ハトの巣作りで春先を感じることができる。

          少し感動した。

          話はこれで終わらない。

           

          一週間前、ハトがいつものように小枝をくわえ、ベランダの手すりをピョンピョン飛んで、

          飛び立つだろうなと思ったら、ピタッと止まったなり動かない。

          「あれっ…」

          一分。

          「ワカッタ。」

          道路を挟んだ向かいのビル、屋上の手すりにカラスが一匹、止まったまま動かない。

          こちらをうかがうかのよう。

          「ウウン、ナンダコレ。」

          両者そのまま。

          時間が止まる。

          私も止まる。

          ずいぶん長く息を忘れている。

          やがてカラスが何事もなかったかのようにピューとどこかへ、

          ハトもしばらくして飛び去る。

          止まったままの私も「ホッ。」息を吐く。

           

          そーか。

          随分前この庭で沈丁花の木の上にハトが巣を作り、

          その巣の卵をカラスが食べたことがあった。

          そーなんだ。

          巣は愛し合う「2匹の愛の巣」なんだ。

          だから巣作りをカラスに知られたら、その巣のありかを知られたら、

          それは卵を食べられちゃうことなんだ。

          あの2匹のじっとしてたあの「間」はまさに生死をかけた「間」だったのだ。

           

          スゴイものを見たぞ!

          あのハトはどれ位止まっている事ができるんだろう。

          私だったらどれ位…。

          うーん、時間の長さではなく、どれ位深く止まることができるんだろ。

          どれくらいあのハトの様に止まることができるんだろう。

           

          急に「役者、原智彦」が小さく見えました。

          「まだまだ演る事いっぱいだぞ」

          まだまだの自分に出会えました。

          ハト、ありがとう。

           

           

          | hara-art | - | 11:41 | comments(0) | - | - |
          [141]寒い朝は。
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            冬は寒い。

            若いうちは冬は寒いものと余り気にもしなかったが、年をとると骨身にこたえる。

            特に朝は冷たい。

            冷たいが、今年の冬の朝は少し楽しい。

            その朝の事を書こう。

             

            朝起きると犬のフンを庭に埋める。

            庭を丁寧に掃く。

            ハーブを摘む。

            メダカの鉢を覗く。

            メダカは直径60cm位の鉢に4つ。

            1鉢に10〜15匹位。

            増えたり減ったり。

             

            春になると1mmに満たない点みたいな赤ちゃんメダカが、

            スッスッスッとせわしなく動くのがわかる。

            その前にお母さんメダカのお腹が膨れるので「もうすぐだな。」とわかる。

            半年くらいで1cm。

            3cmの成人になるのは1年位かかる。

            途中食べられたりして減る。

            死んでゆくのと新しく生まれてくるので大体バランスがとれているようだ。

            60cmの鉢の中には水草2種、巻き貝1種、それにメダカ。

            エサは日に1回バラバラとひとつまみ。

            冬、水草に隠れて姿を出さない寒さの時はエサなし。

            水は替えない、補充のみ。

            水は結構きれい。

            私は飲まないが犬は飲む。

            私の思う所、貝が町の粉塵が積もったヘドロを食べ、フンは水草の肥やしに。

            結構60cmの小宇宙はうまく循環している様だ。

            メダカは「強いな。」と思う。

            「エライな。」と思う。

            実にシンプルに「小ちゃな世界で、やりくり」してる。

             

            庭の営みが終わると、部屋の中で30〜45分原式スリスリストレッチをタラタラ行う。

            最近は脱力100%でなく、胸とお尻の筋力アップを少し加味してる。

            一年程続けて身体の動きがどうなるか試している。

             

            庭とストレッチで1時間。

            それから完全冬支度で庭に出て、コーヒーをゆっくり飲む。

             

             

            30分。

            メモ帳を横に、この30分が意外とイイ。

            部屋の外、特に冬なので冷たい。

            この冷たさが、先のメダカではないが、

            人間以外の世界に身を置く事を私の身体に意識させる。

            気がおおらかになる。

            人間が小ちゃくなる。

            庭の草木が、空飛ぶカラスが、雨が、雪が、暖かい太陽の光が、

            話しかけてくるようだ。

            今抱えている様々な問題点を、

            人間レベルでなくメダカレベルの発想で考える。

            大したことがなんでも事に思える。

            朝日がダイコンの葉を透き通り、燃えるような緑に「うん、よしっ。」と心が沸き立つ。

            最近のお気に入りの色だ。

             

            昨日の朝、空のカラスがやけに騒がしい。

            アチコチから20羽位、乱れ飛ぶ。

            ナニか取り合うのか、ナニか訴えるのか、罵るのか、

            上へ下へ右へ左へ空を舞う。

            目の先を超低空飛行。

            きれいだ。

            「カラスのダンス」だ。

            30秒ほど。

            本当は5秒だったかもしれない。

            白味がかった青い空に黒のカラスが舞う。

            写す暇はない。

            脳内スクリーンの映像をさっそく脇のメモ帳に写す。

            意外とうまく描けた。

             

             

            しかし今日はカラスが庭のダイコンの葉を食べてたな。

            一本一本丁寧に茎だけ残して。

             

             

            「お前、本当はその茎がウマイのだぞ。」と教えたらんといかんな。

            | hara-art | - | 10:32 | comments(0) | - | - |
            [140]やっと会えたね、イノシシ君
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              ドキッとした。

              イノシシだ。

              突然ガサガサっと2匹。

               

              芝居に使う衣装や道具を置いてある私の山の家へ荷物を取りに来た。

              一人だし、寒いしで、さっと荷物を車に積んで帰るばかりにして、

              ノンビリあったかい冬の陽にまみれていた昨日の事。

               

              「お、イノシシだ。」

              ベランダから少し離れた、かつて段々畑だった所を、

              確たる足取りでゆっくりと、とつとつと横切ってゆく。

              山に来るようになって20年くらい経つが、初めて間近での対面。

               

              「ようやく会えた。」

               

              一瞬時が止まる。

              20年来の切ない想いが胸の内を流れゆく。

              貴方(イノシシ)の居ることは分かっていてもその姿は中々拝見できず。

              「山イモ」を掘り出したであろう乱暴な穴ボコの数々。

              「タケノコ」を押し倒し折れ口をかじるだけの贅沢な食べ方に呆れ、

              類類と横たわる多くの無残な姿とまだ暖かい糞の山に、

              「あ〜やられた、一足遅かった〜。」と嘆いたり、

              夜の繁みの荒々しい鼻息。

              ガサガサと逃げ去る音。

              …嗚呼…

              残り香というか、気配ばかりの思わせ者と言うか、

              近くて遠い貴方にこうしてようやく会えたのだ。

               

              嬉しさに、「オイ、これ食え。」とほうばっていた握り飯を投げようと思ったがやめた。

              逃げられたらやばい。

              見つかっても照れる。

              やがて土手の上の方へ消えたと思ったら、

              少したってドッドッドッ、2匹が大慌てで走り去った。

              土手の上には私の車が止めてある。

              それにこの地区は、数年おきに禁猟区でなくなり、地元の猟師達の人気スポットで、

              私の山の家の前にも軽トラで来て狩りの作戦を立てていた事もある所だ。

              たぶんそれに遭遇して、

              「やばい!人だ!」「撃たれる!」「貴方(もしくはお前)逃げよ!」と、

              元来た方へ逃げ去ったに違いない。

               

              芝居の一場面のよう、たぶん私の口は半分開いていただろう。

              リアルな名演技。

              彼らは私の存在は知らない。

              故に、客の目は意識していない。

              「うーん、自然体。」

              お腹の中の芸の虫がつぶやく。

              登場してから消え去るまでの彼等の様は私の脳内スクリーンに動画で残った。

               

              たしか来る時、先の一匹は迷いなくタッタッタッと一点へ向かうがごとく、

              ちょっと間を置いてもう一匹がガサ、ガサ、ガサ、と首を少し振りながら窺う様に。

              探しものがある様だったな…。

              去る時は2人じゃない2匹は身体寄せ合う様だったな…。

              あの2匹どんな関係なんだろう、親子か、夫婦か、友人か…。

              だとしたら逃げ去る場面の音は…。

              例えば弥次さん喜多さんみたいな極楽トンボみたいな2匹だったら「津軽三味線」みたいな息せき切って転げる音か。

              例えば道ならぬ恋の2匹だったらオレは断然「天城越え」だな…。

              なんて馬鹿な妄想タイム。

               

              この20年の間に、カモシカ、アライグマ、ウサギ、リス、キジには会えた。

              イノシシは川原で拾った頭蓋骨だけだったのでやっと会えてウレシイ。

              ウレシイ「お山へ荷物取りに参る」でした。

              今年の前半、3ヶ所で公演する「姥捨」作品作りの足しにします。

              山のイノシシ君、ありがとう。

               

              追記

              今回の名場面は写真ではなく現場ですぐスケッチで残したので、

              ハズカシイけど披露します。

               

               

              | hara-art | - | 10:19 | comments(0) | - | - |
              [139]17年ぶりの風邪
              0

                ビックリ、17年ぶりに「風邪」ひいた。

                前のときはスーパー一座時代、2000年12月「師走歌舞伎」の真っ最中、

                昼夜2回公演、昼頃から常ならぬ体調。

                自分が自分でない感じ。

                頼りない身体の軸。

                夜公演が終わって近所の医者へ。

                「あかんわ、原さん。肺炎になりかかっとる。」

                即入院点滴。

                3日間病院のベッドから向かいの大須演芸場へ「通演」。

                出し物は「自雷也豪傑物語」。

                ガマの妖術を使った痛快な大活劇。

                私は主役の自雷也。

                劇中4人の女性に言い寄られるイイ男。

                もちろん顔は白塗り。

                「通演中」いつもの顔で演ったら演出の岩田さんから、

                「原、顔、青っぽいぞ。」と一言。

                いつもと一緒なのに血の気の失せた青白さが化粧の上まで透けているのかと妙に感心。

                常より多めに砥粉を入れた。

                以後亡霊のメイクは下地にドーランで青のぼかしを入れ、

                上へ白のおしろいを塗り、顔の奥より青みが滲み出てより凄みが増した。

                風邪をひいて得した思い出。

                 

                これ以前風邪の記憶はない私にとって今回は貴重な体験だった。

                風邪かな、と思って2日、

                ひいたな、と思って4日、

                終わりかな、と思って2日。

                合わせて8日、「常ならぬ体調」が続いた。

                で、この「常ならぬ体調」とはなんぞやと言うと、

                「芯がない」(身体がカステラスポンジ状態)。

                 

                17年ぶりに熱を計ろうとしたら体温計がない。

                で買ってきて計ると熱は大したことないけど、何か変。

                右と左の脇で0.5度も違う。

                あれ、そんなに?と計り直す。

                今度は最初と違う。

                あれ、おっかしいな、とどんどん計る。

                毎回0.2〜0.7度くらい違う。

                プチ立腹しながら説明書を読む。

                また字が細かい。

                目を細めながら読む。

                 

                正確な体温を計るには本当は10分かかる。

                でも15秒計れば9分45秒で上がる分は予測出来るので、サバ読んで報告します。

                 

                という事らしい。

                いくら早くてもこれでは患者を不安にさせるだけではないか。

                うーん、困ったものだ。

                 

                世の中どんどん「新しい物はイイ物だ」信仰が幅を利かせて、

                より安くより早くより便利にと物が溢れている。

                多すぎて選べなくなっている。

                結果ニセ物とニセ情報の氾濫、そしてエセ人間の大量発生。

                疲れる世の中だ。

                …素人に必要なのは大体の体温でいいのに、ナニをそんなに頑張って新商品を開発しているのか私にはわからない。…

                 

                私は古くなったものを買い換える時、デジタルよりアナログ。

                手触り、肌触り、目ざわり、聞きざわり出来るものに変えよう。

                疲れるものはやめようと思っている。

                 

                | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 15:33 | comments(0) | - | - |
                [138]100人HAIKAI
                0

                  「HAIKAI」というパフォーマンスを今年大掛かりに5月、10月と二回行う。

                  場所もテーマも別に。

                  「HAIKAI」とは「俳諧」と「徘徊」をかけ合わせている。

                  いつでもどこでも一瞬にして辺りの風景に入り込む。

                  具体的には、超ユックリ歩行、行為を行う。

                   

                  20年前、友人の展覧会で、

                  「展覧会の客」という私にしてはちょっと思わせぶりな辛気臭いパフォーマンスを行ったのが始まり。

                  「何か音があった方がイイかな。」ってかけたのが映画「ベルリン天使の詩」のサントラ盤。

                  このトムウェイツの音がモノスゴク良かったので、

                  モノスゴイ体験をした。

                   

                  ートリップしちゃった=入り込んじゃったー

                   

                  何に入りこんだかと問われても明確に答えられない。

                  あえて言えば「同化」。

                  いい作品に会うと自然に身体が動き出す。

                  身体が喜んでいる実感。

                  喜んでいるので疲れない。

                  いい作品や音楽に会うと60分位はいける。

                   

                  入口から入って会場を一巡りして去る。

                  ナニも決めない。

                  ナメクジになった様に会場をゆっくり移動。

                  一点一点作品を舐める様に味わって去っていく。

                   

                  5年間程「展覧会の客」スタイルの「HAIKAI」シリーズの後、

                  ゆるやかに天下御免、神出鬼没、勝手自在の今の「HAIKAI」に至る。

                   

                  A男 今日のケイコ どうだった ちがった

                   

                  B男 うん 初めてだったけどなんかめくれたつうか そんな感じ

                  なんだろうね ちがったな いつもと

                  車の音や人の声 町が吐き出す音がさ メチャ耳に入ってくるの

                  あれ いつもこんな音聞いとるのかなー って感じ 

                  それがメチャおもしろいし

                   

                  A男 あー俺言っていい 昨日さ 原さんの抜きゲイコの時

                  お前やりたいことやれよ やりたいことって言われた時

                  ずーっと最中考えて ずーっとやりたいことってなんだ 

                  結局ないんじゃないかって 自分惨めじゃん 音なんか入らんかったわ

                   

                  B男 メッチャ入ったわ 車の音で車の気持ちがわかるんだわ

                  そのうち 見えん信号まで見えてくるんだて おっそろしいだろ

                  タイヤの軋む音が他人事でなくなってくるだて いっかんなー

                   

                  A男 ……

                   

                  もし「HAIKAI」の場面が芝居の中で使われたら、

                  ケイコ後のセリフはこんなかもしれない。

                   

                  只今この100人「HAIKAI」出演者募集中。

                  誰でも出来る簡単明瞭しかし奥が深い。

                  まずは説明会へお越しください。

                   

                  ■パフォーマンス日程■
                  vol.1 5月某日 豊田市 橋の下世界音楽祭 【ナミエ(仮)】
                  vol.2 10月1日 名古屋市内 【エエジャナイカ】

                  ■説明会■
                  豊田:2月8日(水) 19:00〜21:00
                  橋ノ下舎 <豊田市西町2-8 コンテンツニシマチ2F>
                  名古屋:2月17日(金) 19:00〜21:00
                  大須コミュニティーセンター 5F 大会議室 <名古屋市中区大須3丁目38-9>
                  *動きやすい服装でお越しください。
                  *説明会に来られない方は、下記お問合わせ先にご連絡ください。

                  ■応募資格■
                  説明会の話および、プチ体験して、おもしろそうだったらどなたでも参加できます。
                  誰でもでき、簡単明瞭。しかし奥が深い。
                  参加するかどうかは「説明会」を聞いてから決めてください。それでも迷う方は、ワークショップに参加してからでも結構です。

                  経験不問・予約も不要。まずは「説明会」へお越しください。

                  「ケイコの仕方」
                  週1回×3ヶ月
                  脱力体操→股割り→スリ足→HAIKAI<魂の歩行>
                  体力をつけることより、体の力をヌクことを大事にします。
                  演劇・ダンス・パフォーマンス、初めての方大歓迎です。
                  日本の伝統、歌舞伎歴40年の原智彦が直接マンツーマンで接します。

                  ■お問合わせ■
                  080-4229-4424
                  yoyaku_haraproject@yahoo.co.jp

                   

                  | hara-art | 原智彦の「手前味噌」 | 22:42 | comments(0) | - | - |
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